佐賀城(読み)サガジョウ

デジタル大辞泉 「佐賀城」の意味・読み・例文・類語

さが‐じょう〔‐ジヤウ〕【佐賀城】

佐賀市にあった旧肥前藩の城。竜造寺氏の城を鍋島氏が拡張し、慶長14年(1609)天守完成。のち、火災佐賀の乱焼失しゃちの門が残っている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「佐賀城」の意味・読み・例文・類語

さが‐じょう ‥ジャウ【佐賀城】

佐賀市にあった平城。慶長七~一六年(一六〇二‐一一龍造寺氏の村中城を鍋島直茂・勝茂が修築。たびたび炎上して天守閣、櫓(やぐら)を焼失。明治七年(一八七四)佐賀の乱で残りも焼失して鯱(しゃち)の門(国重要文化財)だけが現存する。佐嘉城。栄城。亀甲城

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

日本の城がわかる事典 「佐賀城」の解説

さがじょう【佐賀城】

佐賀県佐賀市にあった佐賀藩鍋島(なべしま)氏の居城。日本城郭協会選定による「日本100名城」の一つ。古名は佐嘉城。江戸時代初頭に完成した城は市の中心に位置し、城郭の構造は輪郭梯郭複合式平城(ひらじろ)であった。幅50m以上もある堀は、石垣ではなく土塁で築かれている。平坦な土地にあるため、城内が見えないように土塁にはマツクスノキが植えられ、城が樹木の中に沈み込んで見えることや、かつては幾重にも外堀を巡らし、攻撃を受けた時に中枢部以外は水没させ敵の侵攻を防ぐ仕組みになっていたことから、「沈み城」とも呼ばれてきた。明治時代初期に起こった佐賀の乱により大半の建造物は焼失し、鯱(しゃち)の門と続櫓(つづきやぐら)だけが残っており国の重要文化財となっている。JR長崎本線佐賀駅から中島行バス15分で鯱の門前下車、徒歩10分。◇葉隠城、沈み城、亀甲城ともいう。

出典 講談社日本の城がわかる事典について 情報

事典・日本の観光資源 「佐賀城」の解説

佐賀城

(佐賀県佐賀市)
日本100名城指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android