何という(読み)なんという

精選版 日本国語大辞典 「何という」の意味・読み・例文・類語

なんと【何と】 いう

内容名称などの不明なものをさす。なにという。
※雑俳・玉柳(1787)四月廿四日「何(ナン)といふ病いか後家は乳が出る」
② 特に具体的に限定することの不可能または不要な内容をさす。特にどうという。なにという。
※雲形本狂言・萩大名(室町末‐近世初)「『是は何とする』『何(ナン)といふ事が有物か』」
③ 驚きや感動を表わす。なんていう。
坊っちゃん(1906)〈夏目漱石〉五「何といふ猪口才だらう」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「何という」の意味・読み・例文・類語

なんという

感嘆失望などの気持ちが、言い表せないほど大きいさま。「何という優しさであろう」「何という暴挙、断じて許せない」
はっきりしない名称などをさす。「これは何という草ですか」
(あとに打消しの語を伴って用いる)取り立てていうほどの。どうという。「医者の見立てでは何ということもないらしい」
[類語]なんてなんとさてさてはてさてさても

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android