デジタル大辞泉
「何とか」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
なん‐とか【何とか】
(「なにとか」の変化した語)
[1] 〘
連語〙 名称の不明・不定な
事物をさす。「何とか
先生」「何とか
大会」のように、
名詞の上に付けて用いることも多い。また、「…とかなんとか」の形で
同類のものを包含して示すこともある。
[2] 〘副〙
① どんなふうにか。なんとしてか。
※歌謡・閑吟集(1518)「ぬしあるをれを何とかしようか、しようかしようかしよう」
② 困難ではあるが、あるいは不十分ではあるが、一つの事が成るさま。「なんとか勝てる」「なんとか形になった」
※濁った頭(1911)〈
志賀直哉〉三「何とかそれに云ひ訳をしないと気が済まなかったのです」
なに‐とか【何とか】
〘連語〙 (「とか」は、
格助詞「と」に
係助詞「か」の付いたもの)
① どういうことかと。どういう名かと。
※竹取(9C末‐10C初)「此山の名を何とか申ととふ」
※
源氏(1001‐14頃)
澪標「おもふどちなびくかたにはあらずとも我ぞ煙にさきだちなまし なにとか、
心憂や」
※
風姿花伝(1400‐02頃)二「およそ、
唐様をばなにとか似すべきなれば」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報