何とて(読み)なにとて

精選版 日本国語大辞典 「何とて」の意味・読み・例文・類語

なに‐とて【何とて】

〘副〙
原因動機の不明なさま。どういうわけで。なぜ。
貫之集(945頃)三「あしびきの山のかはぎりなにとてか行く人をのみ立ちかくすらん」
② どれといって。どうといって。
浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)二「すこしもおどろかずめしふねにのりうつれば、何(ナニ)とて手もなく」

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デジタル大辞泉 「何とて」の意味・読み・例文・類語

なに‐とて【何とて】

[副]不明な原因・動機などを尋ねる意を表す。なぜ。どうして。
「おぬしは、―物言はしまさぬぞ」〈虎清狂・猿座頭

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