何時しか(読み)イツシカ

デジタル大辞泉 「何時しか」の意味・読み・例文・類語

いつ‐し‐か【何時しか】

代名詞「いつ」に、強めの副助詞「し」、疑問係助詞「か」の付いたものから》
[副]
いつのまにか。早くも。「何時しか今年も暮れてしまった」
過去・未来の不定の時を表す。どの時かに。
「よし小説を読まざるとも―その念起りつべし」〈逍遥小説神髄
早くその時が来るようにと、事の実現を待ち望むさま。いつか早く。
「―御崎といふ所わたらむとのみなむ思ふ」〈土佐
(あとに打消しの語を伴って用いる)いつになっても。
「―話になるためしはござりませぬよって」〈咄・臍の宿替・一〇〉
[形動ナリ]時期が、いかにも早すぎるさま。
「今度の譲位―なり」〈平家・四〉
[類語]何時かしら何時の間に何時いつなんどきいつごろいついついつなんどきいつの間にか何時なんじ何日なんにち何年なんねん幾日某日

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

青天の霹靂

《陸游「九月四日鶏未鳴起作」から。晴れ渡った空に突然起こる雷の意》急に起きる変動・大事件。また、突然うけた衝撃。[補説]「晴天の霹靂」と書くのは誤り。[類語]突発的・発作的・反射的・突然・ひょっこり・...

青天の霹靂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android