作木(読み)つくりぎ

精選版 日本国語大辞典 「作木」の意味・読み・例文・類語

つくり‐ぎ【作木】

〘名〙
盆栽庭木などを思うような枝ぶりにするため糸などで曲げてたわめること。また、その木。手入れをして枝ぶりなどをよくした木。
※俳諧・毛吹草(1638)四「北野作木(ツクリキ)諸木の枝をため置舟鉢等に入て商也」
評判記難波の㒵は伊勢白粉(1683頃)二「作(ツク)り木ながら態(わざと)ならぬ下陰しゃれたる飛石をつたひて」
② 木を加工して、柱、板などに作ったもの。〔いろは字(1559)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「作木」の意味・わかりやすい解説

作木
さくぎ

広島県北部、双三郡(ふたみぐん)にあった旧村名(作木村(そん))。現在は三次市(みよしし)作木町地区。2004年(平成16)、三次市および甲奴(こうぬ)郡の甲奴(こうぬ)町、双三(ふたみ)郡の吉舎(きさ)町、三良坂(みらさか)町、三和(みわ)町、君田(きみた)村、布野(ふの)村と合併して三次市となる(なお、この合併で双三郡は消滅)。旧作木村は中国山地を北に流れる江の川(ごうのかわ)右岸にあり、北は島根県に接する。江の川に沿って国道375号が走る。かつては江の川の水運でにぎわい、大津湊(おおつみなと)などの地名も残る。農林業が主産業で、シイタケ、蔬菜(そさい)の栽培、小規模な畜産などが行われる。また、ナシを特産する。江の川の支流作木川にある常清滝(じょうせいたき)は水量は多くないが高さ120メートルに及び、県指定の名勝で「日本の滝百選」にも選ばれている。10月に伊賀和志天満宮(いかわしてんまんぐう)で行われる神楽(かぐら)は、作木の大踊りとも称され県指定無形民俗文化財。摺滝(すりたき)化石植物群、森山のサイジョウガキ、香淀(こうよど)の大イチョウは県の天然記念物。

[北川建次]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「作木」の意味・わかりやすい解説

作木
さくぎ

広島県北部,三次市の北西端を占め江川上流の可愛川右岸に広がる地区。 1889年村制。 2004年4月三次市,甲奴,吉舎,三良坂,三和の4町,および君田,布野の2村と合併し市制中国山地にあり,伝統の和牛飼育と米作を主体とした農業が行なわれる。かつて江川水運が栄えた。可愛川沿いに JR三江線,国道 375号線が通る。

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改訂新版 世界大百科事典 「作木」の意味・わかりやすい解説

作木 (さくぎ)

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