使う(読み)ツカウ

デジタル大辞泉 「使う」の意味・読み・例文・類語

つか・う〔つかふ〕【使う/遣う】

[動ワ五(ハ四)]
人に何かの働きをさせる。人を雇ったり、言いつけたりして用をさせる。「人を―・って事業を始める」「人に―・われる」
物などをある目的のために用いる。道具材料などを役立たせる。使用する。利用する。「マイクを―・って講義する」「不正に―・われる」「魚介を―・った料理」「この食品防腐剤を―・っておりません」
目的を遂げる手段・方法としてあることをする。「賄賂わいろを―・う」「色目を―・う」「仮病を―・う」
容易には扱えないものをたくみに動かす。あやつる。また、自在に言葉を話す。「手品を―・う」「人形を―・う」「フランス語を―・う」
あれこれと注意を払って心を働かせる。「気を―・う」「細かい神経を―・う」
物・金銭・時間などを、何かをするのに当ててその量や額を減らす。消費する。ついやす。「金を―・う」「時間を有効に―・う」
特定の語と結びついて、それを用いての行為を表す。「弁当を―・う」「湯を―・う」
保つ。
「あひ戦はむとすとも、かの国の人来なば、たけき心―・ふ人も、よもあらじ」〈竹取
用いる[用法]
[可能]つかえる
[下接句]あごで使うおとがいで人を使う金持ち金使わずからすに使う気を遣う心を使う声色こわいろを遣う舌を二枚に使うそでの下を使う・そらを使う出しに使う立っている者は親でも使え玉に使う人を使うは苦を使うへらを使う湯水のように使う・宵越しの銭は使わぬ・留守を使う
[類語](1運用駆使生かす働かす使いこなす使い分ける/(2扱う消費食べる行使クオーテーション孫引き引き合い引用運用使用利用活用所用盗用悪用転用流用通用愛用援用応用逆用供用誤用充用試用常用善用適用乱用引証引例引拠引き句引き写し転載掲載登載所載満載連載訳載載せるコピーアンドペースト引き写す用いるかす役立てる用立てる利する/(6消費費消消耗消尽消却費やす入れ揚げる擦る札片さつびらを切る金に飽かす金に糸目をつけない

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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