侍読(読み)ジトウ

デジタル大辞泉 「侍読」の意味・読み・例文・類語

じ‐とう【侍読】

天皇東宮に仕え、学問教授する学者。また、その職。後世侍講という。じどく。

じ‐どく【侍読】

じとう(侍読)

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「侍読」の意味・読み・例文・類語

じ‐どく【侍読】

〘名〙
① 天皇、東宮のそばに仕え、学問を教授する学者。また、その職。通常は博士、尚復(しょうふく)の二人で、七経の進講には明経博士史書の進講には紀伝博士、群書治要の進講には明経・紀伝の両博士の中から選ばれたものがあたった。後世は侍講という。じとう。
※続日本紀‐延暦四年(785)一二月甲申「菅原宿禰古人男四人給衣粮学業。以其父侍読之労也」
主君のそば近く仕えて書を講ずること。また、その人。〔広益熟字典(1874)〕 〔新唐書‐百官志二〕
[補注]天皇の教授に任ぜられたのは吉備真備あたりからという。延喜頃には役職名として定着し、侍読奉仕の家として、菅原・紀・大江氏などの家格が踏襲された。

じ‐とう【侍読】

〘名〙 =じどく(侍読)〔いろは字(1559)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「侍読」の読み・字形・画数・意味

【侍読】じどく・じとう

侍講。

字通「侍」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android