価値意識(読み)かちいしき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「価値意識」の意味・わかりやすい解説

価値意識
かちいしき

ある社会において,個人または集団が明示的または暗黙うちにいだく価値判断の総体。その社会において何が正しいとされているのか,何が好ましいことなのか,また何が望ましい行動なのか,どういう考え方または人間関係のもち方が好ましく,どのような行動や考え方が好ましくないのかといった点についての意識の総体である。ある個人は自己の生活全体のさまざまな側面について個々の価値基準をもち,それら個々の価値基準の総体としてその個人の価値意識が形成されていると考えられる。個々人の思考や行動はその価値意識に規定されている部分が大きい。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の価値意識の言及

【価値】より

…また逆に,個々の価値客体は,数多くの価値主体によって,それぞれの価値判断を下される。個々の主体の,多くの客体に対する価値判断の総体が,その主体の〈価値意識〉である。また逆に,個々の客体が,多くの主体によって下される価値判断の総体が,その客体の〈社会的価値social value〉である。…

※「価値意識」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android