俗言(読み)ぞくげん

精選版 日本国語大辞典 「俗言」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐げん【俗言】

〘名〙
俗間で使うことば。また、下品なことば。俗語。俗辞。ぞくごん。⇔雅言
平治(1220頃か)上「天子に俗言なし、同じく五位になさんとてなされけるに何をかしるしにすべきといふに」 〔春秋左伝注‐隠公一一年〕
② 俗間の風説世間の取りざた、うわさ
福翁百話(1897)〈福沢諭吉三三後進の文明学士は凡俗の俗言(ゾクゲン)に耳を傾けずして、駸々(しんしん)独り進む可きものなり」

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デジタル大辞泉 「俗言」の意味・読み・例文・類語

ぞく‐げん【俗言】

世間で日常的に使う言葉。卑俗な言葉。俗語。→雅言
世間の評判・うわさ。
[類語]風聞風説風評風声ふうせい風の便り評判世評取り沙汰ざた下馬評巷説こうせつ浮説流説流言飛語流言飛語虚説空言前評判デマゴシップ

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普及版 字通 「俗言」の読み・字形・画数・意味

【俗言】ぞくげん

世俗の語。

字通「俗」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の俗言の言及

【俳言】より

…俳諧の制作に用いることばのうち,俗語,日常語,ことわざなど和歌・連歌に嫌うことば,音読する漢語,鬼,女,竜,虎,狼など千句連歌に一度だけ使用を許された耳立つことばをいう。〈俗言(ぞくごん)〉〈ただごと〉〈ひらことば〉ともいう。俳文芸ジャンルの確立をめざす貞徳は,〈抑(そもそも)はじめは誹諧と連歌のわいだめ(区別)なし。…

※「俗言」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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