俗骨(読み)しょっこつ

精選版 日本国語大辞典 「俗骨」の意味・読み・例文・類語

しょっ‐こつ ショク‥【俗骨】

〘名〙 (「しょく」は「俗」の漢音) いやしい生まれつき。いやしい気質。また、その人。ぞっこつ。
※和漢朗詠(1018頃)上「蘭苑には自ら慙づ俗骨(しょくこつ)たることを槿籬には信ぜず長生あらんことを〈慶滋保胤〉」
※金刀比羅本保元(1220頃か)上「昇殿はこれ象外(しゃうぐゎい)の選び也。俗骨(ショクコツ)もて蓬莱の雲をふむべからず」

ぞっ‐こつ ゾク‥【俗骨】

〘名〙 卑俗な気質。いやしい生まれ付き。また、その人。凡骨
本朝麗藻(1010か)下・晩秋遊清水寺上方〈大江有国〉「真心偏得千仏、俗骨還如半天
※京師本保元(1220頃か)上「ぞくこつをもってほうらひのくもをふむべからず」 〔王貞白‐寄天台葉尊師詩〕

しょく‐こつ【俗骨】

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デジタル大辞泉 「俗骨」の意味・読み・例文・類語

ぞっ‐こつ〔ゾク‐〕【俗骨】

卑しい生まれつき。卑しい気質。また、その人。
「平常罵倒して居る―共と一つ穴動物になるのは」〈漱石吾輩は猫である

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普及版 字通 「俗骨」の読み・字形・画数・意味

【俗骨】ぞくこつ

凡骨。

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