保篠 龍緒(読み)ホシノ タツオ

20世紀日本人名事典 「保篠 龍緒」の解説

保篠 龍緒
ホシノ タツオ

大正・昭和期の翻訳家,小説家



生年
明治25(1892)年11月6日

没年
昭和43(1968)年6月4日

出生地
長野県

本名
星野 辰男

学歴〔年〕
東京外国語学校仏語科〔大正3年〕卒

経歴
文部省に入り、通信教育調査委員となる。大正6年神田の書店で題名に惹かれて購入したルブランの「怪紳士」を読んでルパンものに関心を抱き、7年からその訳書を出版。文部省退職後、朝日新聞社に転じ、昭和2年「アサヒグラフ」編集長。のち同社出版編集部長、日本映画社常務理事を歴任。4〜5年平凡社より「ルパン全集」(全12巻 別巻2)を個人訳で刊行した他、数多くのルパンもの翻訳を手がけた。ルブランから正式に翻訳権を取得し、こなれた翻訳で我が国に“怪盗ルパン”を定着させた。また小説も手がけ、「山又山」「黄面具」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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