修撰(読み)しゅうせん

精選版 日本国語大辞典 「修撰」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐せん シウ‥【修撰】

〘名〙
① (━する) 文書をととのえつくること。歴史書などを編纂すること。
※本朝麗藻(1010か)下・夏日於左監門宗次将父亭聴講令〈大江以言〉「章条数十篇之裏、修撰甫就」
中国で、史書編述をつかさどる官。〔新唐書‐百官志〕
明治の初めに設けられ、歴史の編纂・検討をつかさどった奏任官。明治一〇年(一八七七)に廃止された。
太政官布告第一三八号‐明治八年(1875)八月八日「正院修史局職員左の通被置候条此旨相達候事。〈略〉一等修撰 五等相当、〈略〉三等修撰 七等相当」

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デジタル大辞泉 「修撰」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐せん〔シウ‐〕【修×撰】

[名](スル)
文書を整え作ること。特に、史書を編集・撰述すること。編纂へんさん。「国史修撰する」
中国で、史書の編述をつかさどる官。
明治初期の修史局の職員。

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