しゅう‐じ シウヂ【修治】
〘名〙 (「しゅうち」とも)
① つくろってなおすこと。手を入れること。しゅじ。
※門葉記抄‐建久三年(1192)七月一四日・後鳥羽天皇宣旨「可レ修二治塔婆一之由所二示送一也」
※
四河入海(17C前)九「古
(もと)より此東池はあるが、頃
(このごろ)廃して有るを、一新して今修治する義ぞ」 〔
韓非子‐
五蠹〕
②
漢方で、
毒性を含んだ
薬草を加工して毒性を緩和することをいう。
しゅ‐じ ‥ヂ【修治】
〘名〙 (「しゅ」は「修」の
呉音) 手を入れて
修理をすること。
※
今昔(1120頃か)二「仏の
相好の損じ𡙇
(かけ)給へらむを見ては、必ず土を以も木を以も修治し可奉し」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「修治」の意味・読み・例文・類語
しゅう‐じ〔シウヂ〕【修治】
[名](スル)手を加えてなおすこと。しゅうち。
「この産業は―せざれば価値を生ぜず」〈中村訳・西国立志編〉
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普及版 字通
「修治」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
世界大百科事典(旧版)内の修治の言及
【漢方薬】より
…薬物の副作用としては,漢方薬も現代薬と共通する点が多いが,漢方独自の面もある。(1)生薬材料調製と煎出の操作に関連する副作用 副作用軽減や効果を強める目的で,生薬材料に加工を加えることを漢方で修治という。附子はあらかじめ蒸すか煮る操作を加えると毒性が減ずる。…
※「修治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」