修理(読み)しゅり

精選版 日本国語大辞典 「修理」の意味・読み・例文・類語

しゅ‐り【修理】

〘名〙 (「しゅ」は「修」の呉音)
正倉院文書‐天平九年(737)和泉監正税帳「修理池人夫単弐伯参拾肆人」
日葡辞書(1603‐04)「Xuriuo(シュリヲ) クワユル」
② 「しゅりしき(修理職)」の略。〔伊京集(室町)〕

す‐り【修理】

〘名〙 (「す」は「しゅ」の直音表記)
① こわれた所や悪い所をつくろい直すこと。しゅり。しゅうり。
蜻蛉(974頃)中「その日のくれにぞ、我も、もとのところなどすりしはてつれば、わたる」
② 「すりしき(修理職)」の略。
源氏(1001‐14頃)絵合「すりのさい将をくはしくつかうまつるへく」

しゅう‐り シウ‥【修理】

〘名〙 こわれた所や悪い所をつくろいなおすこと。修繕修復。→しゅり(修理)。〔広益熟字典(1874)〕 〔漢書‐魏相丙吉伝賛〕

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デジタル大辞泉 「修理」の意味・読み・例文・類語

しゅう‐り〔シウ‐〕【修理】

[名](スル)壊れたり傷んだりした部分に手を加えて、再び使用できるようにすること。修繕。「時計修理に出す」「車を修理する」
[類語]直す繕う修繕修復改修修正手直し直し手入れリペア

しゅ‐り【修理】

しゅうり(修理)」に同じ。
「―ヲ加ユル」〈日葡
修理職しゅりしき」の略。

す‐り【修理】

《「す」は「しゅ」の直音表記》「しゅり(修理)」に同じ。
「我も、もとの所など―しはてつれば、わたる」〈かげろふ・中〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「修理」の読み・字形・画数・意味

【修理】しゆう(しう)り

修治する。漢・許沖〔説文解字を上(たてまつ)る書〕先、侍中騎尉賈逵(かき)に詔して、を修理せしむ。殊も、王の一(端)なり。(いやし)くも以て國に加ふべきらば、悉(ことごと)く集めざる靡(な)し。

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