修羅扇(読み)しゅらおうぎ

精選版 日本国語大辞典 「修羅扇」の意味・読み・例文・類語

しゅら‐おうぎ ‥あふぎ【修羅扇】

〘名〙
① (阿修羅王が、手で日輪を覆ったという故事から) 地紙日の丸半月を描いた軍扇。武者扇。
※俳諧・犬子集(1633)三「馬にのせ折は武者絵や修良扇」
能楽修羅物に用いる扇。表裏共に金地海波と日の丸を描いた黒骨中啓

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「修羅扇」の意味・読み・例文・類語

しゅら‐おうぎ〔‐あふぎ〕【修羅扇】

波に日輪と月を描いた黒骨の軍扇。武者扇。
能で、修羅物に用いる扇。表裏ともに金地・黒骨の中啓ちゅうけいで、波に日輪を描く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android