倉部(読み)そうほう

精選版 日本国語大辞典 「倉部」の意味・読み・例文・類語

そう‐ほう サウ‥【倉部】

〘名〙 内蔵寮(くらりょう)主税寮(ちからりょう)唐名。〔職原鈔(1340)〕

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日本歴史地名大系 「倉部」の解説

倉部
くらぶ

[現在地名]伊賀町柘植町

上柘植かみつげの北部にある集落。明治四年(一八七一)書写の北打山山論文書中の山手米年々上納控(伊賀町役場蔵)に「家数五拾六軒」とある。北は近江国に接する。「日本書紀」天武天皇元年七月条に「然して後に、別に多臣品治に命して、三千の衆を率て、萩野に屯ましむ。田中臣足麻呂を遣して、倉歴くらふ道を守らしむ。(中略)近江の別将田辺小隅、鹿深山を越えて、幟を巻き皷を抱きて、倉歴に詣る」とあり、倉歴(現倉部)壬申の乱における重要地点であったことが知られる。「和名抄」によれば当地に接する近江国甲賀郡に蔵部郷があるが、鹿深かふか山は伊賀国に隣接する近江国辺りの山をさすと推定され、そこを越えた所に倉歴があるから、倉歴は伊賀側にあったと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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