倚像(読み)いぞう

精選版 日本国語大辞典 「倚像」の意味・読み・例文・類語

い‐ぞう ‥ザウ【倚像】

〘名〙 台座に腰を掛けて両足を下へたらしている姿の仏像広隆寺中宮寺などの釈迦如来像など。

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デジタル大辞泉 「倚像」の意味・読み・例文・類語

い‐ぞう〔‐ザウ〕【×倚像】

台座などに腰掛けて、両足を下にたらしている姿の仏像。→座像

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百科事典マイペディア 「倚像」の意味・わかりやすい解説

倚像【いぞう】

立像・座像などに対して,倚子に腰をかけた姿の仏像をいう。日本では白鳳(はくほう)時代の仏像に多い。倚像のうち中国六朝(りくちょう)時代の弥勒(みろく)像に多く見られる両脛(はぎ)を交差させたものを,特に交脚像と呼ぶ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「倚像」の意味・わかりやすい解説

倚像
いぞう

両脚を前に垂れて椅子や台座に腰を掛けた姿の仏像。仏菩薩のすわり方の一種インドの仏像の形式を伝えるもので,中国,日本の古代の仏像にしばしばみられる。

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