借着(読み)かりぎ

精選版 日本国語大辞典 「借着」の意味・読み・例文・類語

かり‐ぎ【借着】

〘名〙
他人着物を借りて着用すること。また、その着物。
咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上「いづくともしらぬ敗僧、禅僧の衣をかりぎして」
② (比喩的に) 実際とはちがった態度などをよそおうこと。
※彼岸過迄(1912)〈夏目漱石風呂の後「何時迄経っても、特更(ことさら)に借着(カリギ)をして陽気がらうとする自覚が退(の)かないので」

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デジタル大辞泉 「借着」の意味・読み・例文・類語

かり‐ぎ【借(り)着】

他人から衣服を借りて着ること。また、その衣服。

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