倹約(読み)ケンヤク

デジタル大辞泉 「倹約」の意味・読み・例文・類語

けん‐やく【倹約】

[名・形動](スル)むだを省いて出費をできるだけ少なくすること。また、そうするさま。「小遣い倹約する」
平生へいぜい人には吝嗇りんしょくと云われる程の、―な生活をしていて」〈鴎外高瀬舟
[類語]節約セーブエコノミー切り詰める引き締めるつづめる節するけちるけちけちする出し惜しむ出し渋る爪に火を点す財布の紐を締める財布の紐が堅い始末経済節倹

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精選版 日本国語大辞典 「倹約」の意味・読み・例文・類語

けん‐やく【倹約】

〘名〙 (形動) 出費をできるだけへらし、浪費しないこと。むだづかいをしないで費用を切りつめること。また、そのさま。節倹。節約。
続日本紀‐大宝二年(702)一二月甲寅「喪葬之事務従倹約
増鏡(1368‐76頃)一〇「その比(ころ)、けんやく行なはるとかや聞こえしほどにて、下簾(したすだれ)短かくなされ、小金物抜かれける」 〔漢書‐龔遂伝〕

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普及版 字通 「倹約」の読み・字形・画数・意味

【倹約】けんやく

節約。質素。〔子、非十二子〕天下を壹(いつ)にし、國家の衡(けんかう)をつることを知らず、功用を上(たつと)び、儉を大(たつと)びて差等を(あなど)る。~以て愚衆を欺惑(ぎわく)するに足る。是れ(ぼくてき)・宋(そうけん)なり。

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