偏執狂(読み)へんしゅうきょう(英語表記)paranoia

翻訳|paranoia

精選版 日本国語大辞典 「偏執狂」の意味・読み・例文・類語

へんしゅう‐きょう ヘンシフキャウ【偏執狂】

〘名〙 ある事について異常に執着し、病的な態度を示す人。他の事に関しては正常な態度を示す場合も少なくない。偏狂。モノマニア。へんしつきょう。
※変態心理‐大正一三年(1924)三月号・日常生活の精神病理自分自我に対する抑制された関係━偏執狂の場合に意気揚々と発出して来るもの━が」

へんしつ‐きょう ‥キャウ【偏執狂】

〘名〙 =へんしゅうきょう(偏執狂)〔現代日用新語辞典(1920)〕

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デジタル大辞泉 「偏執狂」の意味・読み・例文・類語

へんしゅう‐きょう〔ヘンシフキヤウ〕【偏執狂】

一つの事に異常に執着し、病的な態度を示す人。モノマニア。偏狂。へんしつきょう。
[類語]モノマニア病的クレージーいかれる神経質凝り性マニアックモノマニアック執念深いアブノーマル異常異様狂的ディレッタント物好き酔狂好事家こうずかおたく狂い気違いマニアつうこだわりこだわる道楽れ者凝り屋執拗しつようしつこいサブカルチャー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「偏執狂」の意味・わかりやすい解説

偏執狂
へんしゅうきょう
paranoia

パラノイア妄想症とも呼ぶ。妄想体系が潜行的に発展する状態。そのほかの精神症状は伴わない。つまり,普段は思考意志,明晰で秩序のとれた行動を保っているが,いったん妄想が始ると,攻撃性,不機嫌,猜疑的な傾向が現れる。妄想体系は,基本的に被害か誇大かの2方向を示す。 19世紀にフランスで用いられたモノマニーという概念をさすこともある。これは部分的妄想ともいわれ,行動様式や妄想はきわだって病的であるが,他の面での障害はないものをさした。

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