偽装失業(読み)ぎそうしつぎょう

改訂新版 世界大百科事典 「偽装失業」の意味・わかりやすい解説

偽装失業 (ぎそうしつぎょう)

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の偽装失業の言及

【失業】より

…これも実態としてみれば,彼の技能や知識に相応するだけの待遇や労働条件が保証されない低位の雇用であるから,失業ともみなされうるが,現実の統計処理では,やはり依然として就業者として分類される。ただし,このような,個人の知識・技能に相応する雇用を得ていない就業(彼の潜在的な限界生産力を十分に発揮しきっていない就業)を偽装失業,あるいはより広く不完全就業と呼ぶのが普通である。 また非労働力人口のなかにも,潜在的な失業者が存在していることがある。…

【不完全就業】より

…そうした就業のもたらす収入は著しく低く,労働時間その他の就業条件もいたって劣悪なものであり,彼らはより有利な職はないかと血眼になっていた。こうした就業の状態を不完全就業(低所得就業)もしくは偽装失業(潜在失業)と呼ぶ。当時,一部では不完全就業者数1000万人との算定も行われたが,不完全就業の解明を目的とした統計調査(総務庁統計局の〈就業構造基本調査〉など)が整備されてくるにつれて,このような大量な不完全就業のなかでも,ただちに他の職業に移ることのできる,それゆえに雇用政策の当面の目標となりうる転用可能労働力は200万人程度であろうと見積もられるようになった。…

※「偽装失業」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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