傲然(読み)ごうぜん

精選版 日本国語大辞典 「傲然」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ぜん ガウ‥【傲然・慠然・然】

〘形動タリ〙 おごりたかぶるさま。えらぶって人を見下げるさま。また、誇り高くふるまうさま。
本朝文粋(1060頃)九・南亜相山庄尚歯会詩序〈菅原是善〉「或歌或舞 慠然自得」
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「傲然と火鉢の側に大胡坐(あぐら)をかいてゐた」 〔晏子‐諫下〕

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デジタル大辞泉 「傲然」の意味・読み・例文・類語

ごう‐ぜん〔ガウ‐〕【傲然/×慠然】

[ト・タル][文][形動タリ]おごり高ぶって尊大に振る舞うさま。「―と構える」「―たる態度で人を見下す」
[類語]野放図勝手わがまま横着身勝手得手勝手手前勝手自己本位好き放題好き勝手気随気ままほしいまま恣意的しいてき利己的エゴイスチック好き自分勝手気任せ奔放自由尊大横柄高慢傲慢驕慢倨傲大風おおふう高姿勢高飛車高圧的居丈高権柄尽く・偉そう・口幅ったい僭越越権不遜態度が大きい我が物顔空威張り野太い図太い太い豪胆厚かましい図図しいふてぶてしいおこがましいえげつないいけ図図しい猛猛しい虫がいい厚顔厚顔無恥鉄面皮破廉恥面の皮が厚い心臓が強い心臓に毛が生えている恥知らず傍若無人人を人とも思わない眼中人無し聞く耳を持たない横紙破りふんぞり返る自己中人も無げ

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普及版 字通 「傲然」の読み・字形・画数・意味

【傲然】ごうぜん

傲爾

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