(読み)まんま

精選版 日本国語大辞典 「儘」の意味・読み・例文・類語

まんま【儘】

〘名〙 「まま(儘)」の変化した語。
※雑俳・柳多留‐三(1768)「気のもめる日は朝めしのまんま也」
三四郎(1908)〈夏目漱石〉七「松を座敷へ入れたまんま雨戸を閉(た)てて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「儘」の意味・読み・例文・類語

まま【×儘/随/任】

《「まにま」の音変化》多く連体修飾語を受けて形式名詞的に用いられる。
その状態に変化のないこと。それと同じ状態。「昔の―」「現状の―」「立った―の姿勢
(多く「ままになる」の形で用いる)思い通りの状態。自由。「意の―になる」「こう物価高だと買物も―にならない」
成り行きにまかせること。古くは「…ともままよ」「…とままよ」などの形で用いられることが多い。「成すが―」
「ナンデアロウトモ―ヨ」〈天草本伊曽保・狼と羊の譬〉
(ふつう文字のかたわらに「ママ」と書く)論文写本校正などで、引用した原文・底本のとおりであることを示す語。→い(意)のままままならぬままにままよ
[下接語]有りの儘思いの儘思う儘着の身着の儘気儘・心の儘・この儘自儘その儘身儘我が儘

まんま【×儘】

まま」の撥音添加。「散らかした出かける」

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