精選版 日本国語大辞典 「元政」の意味・読み・例文・類語
げんせい【元政】
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
江戸前期の日蓮(にちれん)宗の僧侶(そうりょ)で漢詩文家、歌人。京都に出生。俗姓石井氏。元政はその名。通称吉兵衛。出家して法名日政。父石井元好(いしいもとよし)は地下(じげ)官人の家柄で、梶井宮(かじいのみや)に出仕し、のち毛利輝元(もうりてるもと)の家臣となったが、仕えを退き京都に住む。元政は13歳で近江(おうみ)彦根(ひこね)藩主井伊直孝(いいなおたか)に出仕したが、26歳で仕えを退き、出家し仏道を修行した。学僧であるが、文学者として有名。漢詩では石川丈山(いしかわじょうざん)と並び称せられる。漢詩文集に『草山集(そうざんしゅう)』がある。明(みん)人、陳元贇(ちんげんぴん)と親交があり『元元唱和集』の刊本がある。和歌は松永貞徳(まつながていとく)の門人で、家集に『草山和歌集』がある。歌風は平明。和文では『身延道(みのぶのみち)の記』、漢文では『扶桑隠逸伝(ふそういんいつでん)』など多くの著書、校訂本がある。その京都・深草の住居称心庵は瑞光寺(ずいこうじ)となり、元政の墓は「三竿竹(さんかんちく)の墓」とよばれ有名。
[宗政五十緒 2017年7月19日]
里(さと)の犬のあとのみ見えて降る雪もいとど深草冬ぞさびしき
『『深草元政集』全4巻(1978・古典文庫)』▽『宗政五十緒著「元政――その出自」(『日本近世文苑の研究』所収・1977・未来社)』
近世前期の文学者,法華僧。俗名石井八郎元政,出家後の諱(いみな)は日政。号は日如,日峰,不可思議,泰堂など。もと近江彦根藩士。致仕して妙顕寺日豊の下に身を投じ,のち山城の深草に称心庵を結んで,文事にふけり,深草の元政と称された。歌は松永貞徳の門。熊沢蕃山,加藤盤斎その他と広く交わり,学僧としても名高かった。著書としては詩集《艸山集》をはじめ,《草山和歌集》《身延道の記》《温泉遊草》《本朝法華伝》《扶桑隠逸伝》などがある。
執筆者:鈴木 淳
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
(佐々木馨)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新
3/11 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
2/13 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新