先から(読み)さっきにから

精選版 日本国語大辞典 「先から」の意味・読み・例文・類語

さっきに‐から【先から】

〘副〙 さっきから。先刻から。
歌舞伎心中鬼門角(1710)上「おれはの、さっきにからの事聞いていて泣いて計いましたわいの」
※そめちがへ(1897)〈森鴎外〉「清二郎は羽織を脱ぎながら、私やあ急いで来た所為か、先刻(サッキ)にから咽が乾いてなりませぬ」

さき‐に‐から【先から】

〘副〙 先程から。最前から。以前から。前から。とうから。〔天正本節用集(1590)〕
浄瑠璃女殺油地獄(1721)上「先にから爰(ここ)な人は参りか下向か。一つ所にうろうろと合点行かぬ」

せん‐から【先から】

〘副〙 以前から。もともと。
肉体の門(1947)〈田村泰次郎〉「あたいは、せんからもうお町の奴が、裏切ってること感づいてゐたよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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