先物(読み)さきもの

精選版 日本国語大辞典 「先物」の意味・読み・例文・類語

さき‐もの【先物】

〘名〙
為替取引および商品取引、戦前の株式取引で、現品の受渡期日将来一定の期日にある銘柄またはその売買契約。⇔現物
東京日日新聞‐明治二六年(1893)一月五日「先物四十六円より五十銭の高価を附けて」
清算取引の限月(げんげつ)の一つ。先限。〔取引所用語字彙(1917)〕
③ (比喩的に) 将来どうなるかわからないもの。価値が生じる可能性を考えていう。
※ホルモン綺談(1936)〈獅子文六〉「五十年? それはイカンですよ先生。そんなサキ物(モノ)は買へんですよ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「先物」の意味・読み・例文・類語

さき‐もの【先物】

将来の一定時期に受け渡す条件売買契約を結ぶ商品。→現物げんぶつ
先限さきぎり
その将来が期待されるもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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