光度(天文学用語)(読み)こうど

日本大百科全書(ニッポニカ) 「光度(天文学用語)」の意味・わかりやすい解説

光度(天文学用語)
こうど

天文学では、光度とは天体の表面全体から1秒間に放射されるエネルギーのことをいう。たとえば、太陽の光度は3.85×1026ジュール毎秒である。いいかえると、光度は全波長で測った天体自身の明るさのことであり、絶対放射等級として表すこともできる。たとえば、絶対放射等級で0等星の光度は2.72×1030ジュール毎秒である。星の光度を観測的に求めるには、星の表面温度から推定した放射補正を実視等級に適用して放射等級に換算し、さらに星までの距離を知って、見かけの放射等級から絶対放射等級を計算する方法などがある。なお、「光度曲線」の光度のように、見かけの明るさを表す場合もある。

岡崎 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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