光格子時計(読み)ヒカリコウシドケイ

デジタル大辞泉 「光格子時計」の意味・読み・例文・類語

ひかりこうし‐どけい〔ひかりカウシ‐〕【光格子時計】

原子時計一種レーザー光格子状に配し、絶対零度に近い数マイクロケルビンという極低温に冷却した100万個程度の原子気体をその格子に閉じ込め、原子が発する電磁波振動数測定誤差を小さくすることで、極めて精度の高い計時を可能としたもの。原子気体はストロンチウムイッテルビウムが用いられる。平成23年(2011)、情報通信研究機構東京大学の共同研究により、誤差が6500万年に1秒という光格子時計の開発に成功した。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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