入峰(読み)にゅうぶ

精選版 日本国語大辞典 「入峰」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐ぶ ニフ‥【入峰】

〘名〙 修験者が、修行のため、高い山などにはいること。みねいり。
評判記色道大鏡(1678)一五「今度某入峰(ニウブ)せしむ、山にて君安全の祈念いたすべし」

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デジタル大辞泉 「入峰」の意味・読み・例文・類語

にゅう‐ぶ〔ニフ‐〕【入峰】

修験者が修行のために山岳霊場などに入ること。峰入り

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世界大百科事典(旧版)内の入峰の言及

【峰中記】より

…山伏の山中における修行を峰中修行といい,略して峰中または入峰というが,その修行内容,儀礼,順序などを記録または解説したものを峰中記とか峰中手文という。修験道では四季の峰修行といって年に4回,日数,儀礼,修行内容などのちがう修行をしたので,青峰秘録,夏峰日記,秋峰手文,冬峰行事記などの峰中記がつくられ,これに基づいて修行をする。…

【峰入り】より

…大峰入りの略,入峰(にゆうぶ)ともいう。修験道独特の厳しい修行で,原初形態は葛城山大峰山で苦行し鬼神を駆使したと伝える役小角(役行者(えんのぎようじや))などの山林抖藪(とそう)にみられる。…

※「入峰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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