全部(読み)ゼンブ

デジタル大辞泉 「全部」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぶ【全部】

ある物事のすべて。みな。全体。「全部の人がそろう」「全部全部よいとは限らない」「仕事全部終わる」⇔一部
一そろいになる書物の、すべて。全冊。「叢書全部を復刻する」
すべて[用法]
[類語]全体全般総体すべて一切いっさい万般万端万事全数総数総量全額満額総額総高・どれも・何もかも悉皆しっかいことごとく軒並み残らずすっかりそっくり根こそぎみんなとんとあらゆる洗いざらいくまなく虱潰しなべて余すところなく漏れなく逐一ちくいち一から十まであまねく満遍ない一切合財丸ごとごっそりすっぽりいちいち細大漏らさず何でもかんでも根掘り葉掘りフル十分十二分充足たっぷりたくさんなみなみ一杯がっつり無数多量盛り沢山豊富満喫存分満杯満員満席満車満室満タン満点満幅飽和満ち足りる全面そっくりそのまま徹頭徹尾残り無くおしなべて通じて総じてつぶさにこぞって丸丸身ぐるみ全一ぜんいつ全的全面的一通り一渡りごそっと一つ一つ凡そ有りと有る有りとあらゆる全容全貌おんぶにだっこオールラウンドすることなすこと何から何まで一部始終裏表網羅丸きり丸っきりあるがまま一揃ひとそろ一式十把ひとからげひとまとめありったけ総なめ

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「全部」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐ぶ【全部】

〘名〙
① (━する) 一そろいの書物の冊数がすべてそろうこと。また、そのそろったもの。
発心集(1216頃か)七「全部(ゼンブ)通利し文々解釈せよとも説かず」
一部分に対して、その全体。総体。すべて。⇔一部
東寺百合文書‐は・(年未詳)(鎌倉)二月一〇日・僧宗遍奉書「以平野殿年貢、一年中令進之処、去年全部不済之間、生身供及闕如」
※肱の侮辱(1907)〈国木田独歩〉「此人の心の全部(ゼンブ)が純白で透明で邪気の無い事を知りながら」

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