八丁鉦(読み)ハッチョウガネ

デジタル大辞泉 「八丁鉦」の意味・読み・例文・類語

はっちょう‐がね〔ハツチヤウ‐〕【八丁×鉦/八××鉦】

八柄鉦やからがね

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「八丁鉦」の意味・わかりやすい解説

八丁鉦 (はっちょうがね)

大道芸一種若衆が首や腰に8個の鉦(かね)をつけて曲打ちしながら踊るもので,歌念仏に発するという。《人倫訓蒙図彙》には〈歌念仏のたぐひなり〉とあり,その絵を載せる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の八丁鉦の言及

【鉦たたき】より

…鉦をたたいて経文を唱え,門付などをして喜捨を乞う僧形の下級宗教芸能者。近世初期には〈八丁鉦(はつちようがね)〉とか〈やつからかね〉と称して,若衆が鉦を八つ円形に並べたものを打ち分ける芸能があったが,のちには鉦八つを首に掛け,曲打ちを見せ,僧形の連れが喜捨を求めた。なお首に掛けた鉦を打つ門付芸能者としては,僧形の歌念仏,頭に水を入れた手桶を載せ即席の流れ灌頂(かんぢよう)をした行人鳥足(ぎようにんとりあし)などもいた。…

※「八丁鉦」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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