八咫の鏡（読み）やたのかがみ

精選版 日本国語大辞典

やた【八咫】 の 鏡(かがみ)

[一] 大きな鏡。また、鏡の美称。やあたかがみ。

[二] 三種の神器の一つ。天照大神が岩戸に隠れた時、石凝姥命(いしこりどめのみこと)が作ったと伝える鏡。天照大神の霊魂の依代(よりしろ)として天孫降臨後、宮中に安置され、垂仁天皇の時代に伊勢に移されたと伝えられる。伊勢神宮の御神体。皇位継承のしるしとして、模造の鏡が宮中賢所(かしこどころ)にまつられている。やたかがみ。

※書紀（720）雄略九年五月（前田本訓）「倭子連〈〈略〉〉をして八咫(ヤタノ)鏡を大伴大連に奉りて祚(のみ)請さしめて曰く」

出典　精選版 日本国語大辞典

動植物名よみかた辞典　普及版

八咫の鏡 (ヤタノカガミ)

植物。ツツジ科のサツキの園芸品種

出典　日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典　普及版」