世界大百科事典(旧版)内の八字真言の言及
【白蓮教】より
…また明代に入ると,白蓮教系の諸教団では,布教のための経典が製作されるようになった。この通常,宝巻と呼ばれる経典のなかには,〈真空家郷〉〈無生父母〉の語が見られ,明末から清代にかけては白蓮教の〈八字真言〉といわれるようになった。この〈八字真言〉は,民衆が,現実の父母や家・故郷との関係,すなわち地縁的・血縁的関係を否定して反体制的行動に身を投じる際に有力に働いた思想である,という見方も行われている。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」