八木重治(読み)やぎ じゅうじ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「八木重治」の解説

八木重治 やぎ-じゅうじ

1862-1911 明治時代の自由民権運動家,実業家
文久2年9月17日生まれ。名古屋鎮台に看護兵として入隊,営内で自由民権思想をひろめる。明治17年飯田事件に連座して検挙。出獄後「新愛知新聞」の主筆となる。26年愛知電灯を設立,のち合併してできた東邦電力の支配人。明治44年5月22日死去。50歳。三河(愛知県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の八木重治の言及

【飯田事件】より

…1884年(明治17)12月に起こった自由民権運動の激化事件の一つ。愛知県田原の自由党員村松愛蔵,川澄徳次,八木重治らは同年4月ころから立憲政体の樹立を意図し,人心覚醒のため秘密出版を計画し,飯田の愛国正理社桜井平吉らと連絡をとり,8月には自由党本部の協力をもとめ植木枝盛に草案の起草を依頼した。八木は徴兵され名古屋鎮台の一兵卒であったが,営内で若干の同志を組織し,脱営して合流した。…

※「八木重治」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android