八相涅槃図(読み)はっそうねはんず

世界大百科事典(旧版)内の八相涅槃図の言及

【涅槃図】より

…続いて1111年(天永2)創建の兵庫,鶴林寺太子堂壁画,奈良達磨寺本,新薬師寺本などがある。鎌倉時代にはさらに多くの涅槃図が伝存するが,平安時代のものに比して動物を含む会衆が多いなど構成を異にするほか,周囲に釈迦の伝記や涅槃後の事跡を加えた八相涅槃図と俗称される作品なども作られた。なお釈尊が涅槃に入って直後,天界よりくだった仏母摩耶夫人の前に再生し最後の説法を行う情景を描いた釈迦金棺出現図がある。…

【仏伝図】より

…日本には奈良時代の《絵因果経》があり,涅槃図は金剛峯寺蔵のもの(1086)を最古として多数の遺例がある。また涅槃の周辺にその前後の事跡を描いたものを涅槃変相,涅槃や成道を中心に仏伝の諸場面を小さく添えたものをそれぞれ八相涅槃図,八相成道図と呼ぶ。釈迦【肥塚 隆】。…

※「八相涅槃図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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