八経ヶ岳(読み)はつきようがだけ

日本歴史地名大系 「八経ヶ岳」の解説

八経ヶ岳
はつきようがだけ

弥山みせん南西に続く山で、天川てんかわ村・大塔おおとう村と上北山村の境をなす。標高一九一四・九メートル。近畿以西の本州最高峰。大峯七十五靡五一番の行場役行者が法華経八巻を埋納した所と伝え、仏経ヶ岳ともいう。近年は八剣はつけん岳とも称する。八経ヶ岳から明上みようじようヶ岳(明星ヶ岳とも、一八三九メートル、大峯七十五靡五〇番)にかけてのオオヤマレンゲの自生地は国天然記念物。また東側山腹のトウヒシラベ原生林は「仏経ヶ岳原始林」と称し国天然記念物。

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百科事典マイペディア 「八経ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

八経ヶ岳【はっきょうがたけ】

奈良県天川村と上北山村の境界に位置し,大峰山中核をなす近畿地方の最高峰(標高1915m)。八剣山・仏経ヶ岳とも称するが,国土地理院は2009年に発行された地形図から八経ヶ岳の呼称で統一している。すぐ北にある弥山を含む周辺山域はオオヤマレンゲ自生地として,また東側一帯は仏経岳原始林として,いずれも国の天然記念物に指定。山頂に世界文化遺産の大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)が通じ,古くから修験者が縦走する霊場としての側面もあわせ持つ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「八経ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

八経ヶ岳
はっきょうがたけ

八剣山

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「八経ヶ岳」の意味・わかりやすい解説

八経ヶ岳
はっきょうがたけ

八剣山」のページをご覧ください。

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世界大百科事典(旧版)内の八経ヶ岳の言及

【八剣山】より

…紀伊山地の中央部を南北に走る大峰山脈の主峰で,近畿地方の最高峰(1915m)。役行者(えんのぎようじや)が《法華経》全8巻を埋納したといわれ,八経(はつきよう)ヶ岳または仏経ヶ岳の別称がある。地質は中生層で,大峰山脈の中軸部に沿って大峰酸性岩の貫入が見られる。…

※「八経ヶ岳」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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