八達嶺長城(読み)はったつれいちょうじょう

百科事典マイペディア 「八達嶺長城」の意味・わかりやすい解説

八達嶺長城【はったつれいちょうじょう】

中国北京市地区北西の延慶県にある万里の長城要衝。明の弘治18年(1505年)に築造し,嘉靖・万暦両年間に改修。北京からの長城見学コースとして知られ,米国のニクソン大統領,日本の田中角栄首相ら各国要人が見学したのもここ。ここの長城は高さ6〜7m,幅4〜5m。5頭の馬が並んで走ることのできる幅となっている。→慕田峪(ぼでんよく)長城

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世界の観光地名がわかる事典 「八達嶺長城」の解説

はったつれいちょうじょう【八達嶺長城】

中国の首都北京市街北西部の北京市延慶県にある長城。紀元前7世紀の春秋時代に、北方民族の侵入を防ぐため諸侯が自領の北辺に築城した。世界遺産の万里の長城で訪れることのできる、最も有名、かつ一般的な観光地である。現在の遺構は、明時代に建設されたものである。観光用のロープウェイ両側の山の上まで設置されており、これを利用して山上口から入場する観光客も多い。勾配の急な北側に観光客が集中する傾向にあり、最高地点の「北八楼」は海抜1015mの地点にある。

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