精選版 日本国語大辞典 「八」の意味・読み・例文・類語
や【八】
〘名〙 (よ(四)の母音交替形としてその倍数を表わしたもの)
② 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの八。実際に唱えるときには「やー」と長く発音することも多い。やあ。
※年中行事秘抄(12C末)鎮魂祭歌「一(ひと)二(ふた)三(み)四(よ)五(いつ)六(むゆ)七(なな)や九(ここの)十(たりや)」
はち【八】
〘名〙
① 数の名。七に一を加えた数。また、第八番目。やっつ。
② 「はちべえ(八兵衛)」の略。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第九「俤は坊主ころしが諷ふて出る 八の口鼻(かか)めはいつの世語り」
③ 近世上方語でかしましい人をいう。〔新撰大阪詞大全(1841)〕
④ 質(しち)をいう、人形浄瑠璃社会の隠語。質を七に通わせ、それを八といいかえたもの。
ぱま【八】
やあ【八】
〘名〙 (「や(八)」をのばしていう語) 物の数を、声に出して順に唱えながら数えるときの八。
※洒落本・青楼夜世界闇明月(1789‐1801)局鄽宵多語「ひいふうみいよういつむうななやアこのとう十一、トかぞへる内に」
パー【八】
〘名〙 「八」の中国音。はち。やっつ。
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