朝日日本歴史人物事典 「六合新三郎(6代)」の解説
六合新三郎(6代)
生年:安政6.3.15(1859.4.17)
明治大正期の歌舞伎囃子方。本名,細谷吉太郎。幼名,吉弥。前名2代目常三郎,新吉郎。江戸新石町に生まれるが,明治初年に群馬県高崎に移住した5代目六郷新三郎の門に入り,のち養子となる。明治20(1887)年養父没後,6代目新三郎を襲名,姓を六郷から六合と改める。ほどなく上京して初代望月太左吉に師事。演奏者としてよりは斯道の博識家・故実家,また鼓胴の研究家として有名。東京音楽学校(東京芸大)の邦楽調査掛嘱託となり,『近世邦楽年表』の編纂などに貢献。
(小林責)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報