六祖(読み)ロクソ

デジタル大辞泉 「六祖」の意味・読み・例文・類語

ろく‐そ【六祖】

中国禅宗の第6番目の祖、慧能えのうのこと。六祖大師。
中国天台宗の第六祖、湛然たんねんのこと。
日本天台宗円珍のこと。

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精選版 日本国語大辞典 「六祖」の意味・読み・例文・類語

ろく‐そ【六祖】

[1]
[一] 中国、禅宗で、第六番目の祖である慧能大鑑禅師の呼び名。
※正法眼蔵(1231‐53)行持上「六祖は新州の樵夫なり、有識と称しがたし」 〔韋荘‐贈礼仏名者詩〕
[二] 中国、天台宗の第六番目の祖、湛然の呼び名。
[三] わが国、天台宗の円珍の呼び名。
[四] 禅家で、宗派の生じない間の六人の祖師。達磨慧可・僧璨・道信・弘忍・慧能の総称
[2] 〘名〙 米つき。米をつく職人。中国、禅宗の第六祖、慧能が、幼少のころ米をついて貧しい家計を助けたという故事に基づく。
※雑俳・折句式大成(1753)「六祖とて零落したる搗米屋」

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百科事典マイペディア 「六祖」の意味・わかりやすい解説

六祖【ろくそ】

慧能(えのう)

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世界大百科事典(旧版)内の六祖の言及

【慧能】より

…中国,唐代盛期の禅僧。六祖,大鑑禅師という。新州(広東省東部)の人,姓は廬。…

※「六祖」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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