六郷(山梨県)(読み)ろくごう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「六郷(山梨県)」の意味・わかりやすい解説

六郷(山梨県)
ろくごう

山梨県南部、西八代郡(にしやつしろぐん)にあった旧町名(六郷町(ちょう))。現在は市川三郷(いちかわみさと)町の西南部を占める一地区。旧六郷町は1954年(昭和29)町制施行。2005年(平成17)市川大門(いちかわだいもん)町、三珠(みたま)町と合併し市川三郷町となる。JR身延(みのぶ)線が通じる。旧町域は富士川の東岸に位置し、わずかな平地のほかは山地大部分である。江戸時代から明治にかけて富士川水運の要地として栄えた。大正時代まで岩間足袋(いわまたび)の家内工業が盛んだったが、昭和の初めから甲州産水晶を材料に印章業が発達し、今日では全国生産の50%を旧六郷町で占め、旧町内の5人に1人が印章生産と関係をもっている。

横田忠夫

『『六郷町誌』(1982・六郷町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android