共同体規制(読み)きょうどうたいきせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「共同体規制」の意味・わかりやすい解説

共同体規制
きょうどうたいきせい

村落共同体においては,その成員の各経営に対して耕作規制がかかってくる。共同体が所有する土地の利用,管理一定の時期内に一定の義務を伴うものとしてすべての成員によってなされるばかりでなく,成員の私的領域にまで規制が及ぶ。これにより村落共同体全体の生産ならびに生活が維持されていく。離脱行為者に対しては制裁 sanctionがなされ,共同体規制は共同体強制に転化する。

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世界大百科事典(旧版)内の共同体規制の言及

【共同体】より

…したがって,そこに共同体成員の行動を規制する社会規範が存在するのは当然のことである。これが共同体規制と呼ばれるものであり,共同体は社会統制の場でもある。こうして共同体は経済的に自立し,共同体規制によって統合された自律集団をなす。…

※「共同体規制」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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