兼用(読み)けんよう

精選版 日本国語大辞典 「兼用」の意味・読み・例文・類語

けん‐よう【兼用】

〘名〙
一つのものを二つ以上の用途に、また、二人以上の人が兼ね用いること。また、一つのものが二つ以上の要素や内容をそなえていること。兼帯。〔和英語林集成初版)(1867)〕
※今年竹(1919‐27)〈里見弴〉濠沿の家「暖房炊事との兼用に買ってあった石油焜炉で」 〔司馬法‐定爵〕
② ある目的のために二つ以上のものを兼ね用いること。
日本外史(1827)一八「初徳川氏因宗族、以中黒号。於是兼用三葵
小公子(1890‐92)〈若松賤子訳〉一一石盤と指との兼用(ケンヨウ)で」 〔礼記‐明堂位〕

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デジタル大辞泉 「兼用」の意味・読み・例文・類語

けん‐よう【兼用】

[名](スル)
一つのものを二つ以上の用途に使うこと。「晴雨兼用の傘」
一つのものを二人以上で一緒に使うこと。共用。「自転車を兄と兼用する」
[類語]両用併用混用共用公用専用常用愛用占用日用汎用他用転用乱用悪用代用流用

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「兼用」の読み・字形・画数・意味

【兼用】けんよう

併用。

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