内属(読み)ないぞく

精選版 日本国語大辞典 「内属」の意味・読み・例文・類語

ない‐ぞく【内属】

〘名〙
他国に服従して属国になること。また、他国人が帰服して来往すること。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)八「呂嘉はいやなにか内属しごとはいやと云て〈略〉王をも漢からの使の終軍をも殺すぞ」 〔史記‐南越尉佗伝〕
② (inherence の訳語) 哲学で、偶性実体に対して持つ関係。たとえば、「赤」という偶性が「紙」という実体に属する関係。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「内属」の意味・読み・例文・類語

ない‐ぞく【内属】

[名](スル)
外国が属国として服従すること。また、外国人が帰服して来住すること。
百済―するに至りて漢字漸く我国に伝わり」〈田口日本開化小史
inherence》哲学で、物のさまざまな性質がその属する実体に対してもつ関係。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「内属」の読み・字形・画数・意味

【内属】ないぞく

帰服する。

字通「内」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android