内裏様(読み)だいりさま

精選版 日本国語大辞典 「内裏様」の意味・読み・例文・類語

だいり‐さま【内裏様】

〘名〙 (「さま」は接尾語)
内裏①を敬い尊んでいう語。
咄本・昨日は今日の物語(1614‐24頃)上「是はだいりさまとて、下々のたやすく参る所にてはないぞ」
天皇、または内裏内に住む貴人を敬っていう語。
※玉塵抄(1563)「天子とは直にはをそれていわぬぞたいりさまと云心ぞ」
内裏雛を丁寧にいう語。《季・春》
※落語・樟脳玉(1890)〈二代目古今亭今輔〉「此品は内裏様(ダイリサマ)で御座います。此品は五人囃子、之は秋月の作」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「内裏様」の意味・読み・例文・類語

だいり‐さま【内裏様】

内裏敬称
宮中の貴人、特に天皇尊称。大内様。
内裏雛だいりびなを丁寧にいう語。
[類語]天子天皇

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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