内閣の構成(読み)ないかくのこうせい

知恵蔵 「内閣の構成」の解説

内閣の構成

従来の内閣法は、内閣を構成する国務大臣数の上限を、内閣総理大臣(首相)を除いて20人以内としてきた。だが、2001年1月の中央省庁機構の再編成に合わせて、首相を除く国務大臣の上限を17人と改めた。これらの大臣は憲法第66条に基づき、すべて文民でなくてはならない。総務省法務省を始めとする10省、国家公安委員会、防衛庁の長、内閣官房長官は国務大臣である。10省の長である国務大臣は、それぞれ当該省の主任の大臣であり、最高意思決定権者とされている。国家公安委員会並びに防衛庁は、首相を主任の大臣とする内閣府外局で、首相からの権限委任を受けて当該機関を管理する。これらに加えて、内閣府には沖縄及び北方対策担当、規制改革担当、経済財政政策担当、金融担当、少子化・男女共同参画担当、食品安全担当、防災担当などの特命担当大臣が配されている。これらの大臣は、首相の意を受けて当該分野の政策作成を担う。

(新藤宗幸 千葉大学法経学部教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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