写真平版(読み)しゃしんへいはん

精選版 日本国語大辞典 「写真平版」の意味・読み・例文・類語

しゃしん‐へいはん【写真平版】

〘名〙 オフセット印刷用の平版一つ。紙、アルミニウム、合成樹脂フィルムなどの表面親水性に加工したのち写真感光材を塗布し、ネガフィルムを重ね合わせて露光し、さらに露光部を親油性にしたもの。ほとんどのオフセット印刷刷版はこの様式による。〔印刷の知識(1950)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「写真平版」の意味・読み・例文・類語

しゃしん‐へいはん【写真平版】

写真製版によって製版した平版プロセス平版

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の写真平版の言及

【平版】より

…ただし,金属板には吸水性がないから,その表面に擦りガラスのように細かな砂目をつけて水膜の保持をたやすくし,さらに表面を均一な性質とし,かつ油脂の吸着をよくするため整面処理をほどこしたのち,石版と同様の方法で画線と非画線をつくる。写真製版の技術を応用して版をつくるいわゆる写真平版の場合は,画線は油脂色材による描画の代わりにコロイドの硬化層でつくられ,その表面に油脂があたえられる。写真平版の一種であるPS(pre‐sensitizedの略)版は,あらかじめメーカーにおいて感光膜を塗布して供給されるもので,光にあたって反応を起こすと,不溶性,あるいは親水性,または疎水性になる高分子を組み合わせて版を構成している。…

※「写真平版」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

黄砂

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android