冬ざれ(読み)フユザレ

デジタル大辞泉 「冬ざれ」の意味・読み・例文・類語

ふゆ‐ざれ【冬ざれ】

草木が枯れはてて寂しい冬の風物のようす。また、そのような冬の季節。「冬ざれの野」 冬》「―や小鳥のあさる韮畠にらばたけ蕪村

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「冬ざれ」の意味・読み・例文・類語

ふゆ‐ざれ【冬ざれ】

〘名〙 冬の、風物が荒れはててもの寂しい様子。また、その季節。《季・冬》
※俳諧・五車反古(1783)冬「冬ざれや北の家陰の韮を刈る〈蕪村〉」
[補注]「春され」「秋され」と同じく、その季節になるの意の「冬さる」から転じた語。冬の場合は特に、その荒涼とした感じを表わす語として用いられる。

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