冬型気圧配置(読み)ふゆがたきあつはいち

精選版 日本国語大辞典 「冬型気圧配置」の意味・読み・例文・類語

ふゆがた‐きあつはいち【冬型気圧配置】

〘名〙 冬の典型的な気圧配置。日本付近では、西方シベリア高気圧、東方海上に発達した低気圧のある西高東低型で、季節風が強まる。
阿寒果つ(1973)〈渡辺淳一〉一「西高東低の冬型気圧配置が、二月に入って少しずつ崩れ」

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デジタル大辞泉 「冬型気圧配置」の意味・読み・例文・類語

ふゆがた‐きあつはいち【冬型気圧配置】

冬季に現れやすい典型的な気圧配置。日本付近では西高東低型のこと。日本列島の西に高気圧、東の海上に低気圧がある。北西季節風が強く、日本海側は雪、太平洋側は乾燥した晴天となる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「冬型気圧配置」の意味・わかりやすい解説

冬型気圧配置
ふゆがたきあつはいち

日本の冬季にみられる,大陸高気圧があり,千島列島付近や日本の東に発達した低気圧がある,西高東低の気圧配置(→西高東低の気圧型)。大陸の高気圧からの冷たい北西季節風が日本海で海面から水蒸気を補給し,脊梁山脈で強制的に上昇させられ,日本海側の地方に雪を降らせ,その流れが脊梁山脈を越えて下降気流となり,太平洋側に晴天をもたらす。(→里雪山雪離岸距離

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